「何を話せばいいか分からない」より、もっとしんどいのは、ちゃんと頑張って会話を回したのに、なぜか次に繋がらない瞬間かもしれません。盛り上げようとして話題を投げても、相手の反応が薄い。沈黙が怖くて、つい喋りすぎる。帰り道に、さっきの言い方まずかったかな…って反省だけが残る。
そういうときって、会話の内容がダメだったわけじゃないことが多いです。
モテる話し方は、面白いネタやトーク力で勝つ技術というより、相手の心がほどける速度に合わせて「安心」と「余韻」を作る技術です。言い換えるなら、会話で相手を口説く前に、相手が自然に話したくなる空気を先に整える。これができる人は、初対面でもデートでも、無理に盛り上げなくてもちゃんと惹かれます。
この記事では、よくある会話術のテンション上げではなく、再現しやすい「型」に落とし込みます。うまく話すより、うまく受け取る。そこから、距離が縮む言い回しに繋げます。
この記事で分かること
・モテる会話が続く人の基本比率(聞く7:話す3)と、空気の作り方
・わざとらしくならない褒め方、刺さる質問、沈黙の扱い方(そのまま使える例文)
・やりがちなNG7つと、即置き換えできるフレーズ集
・初対面/1回目デート/アプリ(メッセージ・通話)など、場面別テンプレ
最後にひとつだけ、先に約束しておきます。ここで扱うのは「相手を操作する話し方」ではありません。相手を安心させ、会話を心地よく進めるための、ちゃんと誠実な技術です。
だから恋愛だけじゃなく、仕事や人間関係でも効きます。まずは、会話の温度から整えていきましょう。
目次
まず前提 モテる会話は「聞く7:話す3」
結論から言うと、モテる話し方の正体は「話がうまい」じゃなくて、「相手が気持ちよく話せる」に寄っています。
だから最初に覚えるべき黄金比が、聞く7:話す3です。
ここで誤解しやすいのが、「聞く=黙ってうなずく」でも、「質問を連打する」でもないこと。モテる人の聞き方は、相手の言葉を受け取って返すので、会話が自然に前に進みます。相手は「理解してもらえた」と感じて、安心してもう一段深い話ができる。すると、距離が縮む。これが王道の流れです。
話す3のほうも大事です。自分の話をゼロにすると、会話が面接に寄ります。
聞く7:話す3は、相手の話を主役にしつつ、自分も少しだけ差し出すことで、対話に温度を作る比率です。
相手がもっと話したくなる リアクション3点セット
会話が続く人は、リアクションが派手なんじゃなくて「的確」です。
この3点だけで、空気が一気に柔らかくなります。
1.短い肯定(まず受け止める)
相槌は長く要りません。短く、でもちゃんと聞いていると伝える。
例:
・うん、なるほど
・そうなんですね
・それ分かるかも
ポイントは「否定を混ぜない」ことです。
最初の一声が、相手の安心を決めます。
2.感情のラベル(気持ちを言葉にする)
モテる聞き方は、内容より先に気持ちを拾います。
例:
・それ嬉しいやつですね
・それ、ちょっと悔しいやつだ
・今の話、楽しそうに見えました
人は、自分の気持ちを言葉にして返されると、理解された感覚が強くなります。
この一行があるだけで、相手は話し続けやすくなります。
3.小さな具体(浅く聞かず、少しだけ掘る)
質問は深掘りというより、焦点合わせです。
例:
・それっていつ頃からですか?
・何がきっかけだったんです?
・一番好きなの、どの部分です?
ここでのコツは、重くしないこと。
相手の話を奪わず、スポットライトを当てるイメージです。
よくある失敗 聞いてるのにモテない3パターン
聞き上手のつもりでも、相手が疲れる聞き方があります。自分で気づきにくいので、ここで先に潰しておきます。
パターンA:面接になる(質問が目的化)
・休みは何してるんですか?
・仕事は何してるんですか?
・兄弟いますか?
こういう質問自体が悪いわけじゃないです。ただ、感情の往復がないと調査になります。
置き換え例:
・休みって、回復したい派です?それとも動きたい派?
・仕事って、好きな瞬間あります?逆にしんどいのはどんなとき?
同じ話題でも、相手の内側に触れる聞き方に変えるだけで温度が上がります。
パターンB:自分の話で奪う(共感のつもりの横取り)
相手:最近カフェ巡りしてて
自分:分かる!俺もカフェ好きでさ、こないだ〜(長い)
これは共感じゃなく、乗っ取りに見えます。
自分の話をするなら、短くして相手に戻すまでがセットです。
置き換え例:
・いいですね。自分もたまに行くんですけど、最近だとどんな系のカフェが好きです?
パターンC:評価する(無意識の上から)
・それすごいね(雑)
・偉いね
・頑張ってるね
言ってることは褒めでも、評価っぽく聞こえると距離が出ます。
モテる人は「評価」ではなく「観察」を返します。
置き換え例:
・それ、続けてるのが本当にすごい
・その話し方、楽しそうでいいですね
・その選び方、センス出ますね
モテない聞き方/モテる聞き方(置き換え集)
| ありがちな聞き方(モテない寄り) | モテる聞き方(温度が上がる) |
|---|---|
| 休みは何してる?(質問だけ) | 休みって回復したい派?動きたい派? |
| それすごいね(雑な褒め) | その話し方、楽しそうでいいですね(観察) |
| へえ(反応が薄い) | うん、なるほど。それって嬉しかった?(感情) |
| 俺もそれある!(長い自分語り) | 分かる。ちなみにどの瞬間が一番好き?(戻す) |
| なんで?なんで?(詰問) | きっかけって何だった?(柔らかい焦点) |
ここまでの要点はシンプルです。
聞く7:話す3は、テクニックというより相手を主役にする姿勢の見える化です。
まずは次の会話で、リアクション3点セットだけ意識してみてください。盛り上げなくても、会話の空気が変わります。
モテる人は「褒め方」が上手い でも褒めすぎない
結論から言うと、モテる褒め方は持ち上げるじゃなくて、「その人の良さが自然に見える鏡」を置く感じです。
だから、褒め言葉の数を増やすほどモテるわけじゃありません。むしろ褒めすぎは、軽さや下心に見えやすい。相手の警戒が上がって、会話の温度が下がります。
じゃあ何をすればいいのか。ポイントは3つです。
・外見一点より、行動や選び方を褒める
・評価より、観察で言う
・一言だけで止めて、余韻を残す
この3つが揃うと、褒めが嘘っぽくならず、相手の心に残ります。
外見より効くのは「行動」「選び方」「空気」を褒める
容姿を褒めるのが絶対ダメ、という話ではありません。ただ、初対面ほど外見褒めはテンプレ感が出やすい。相手が慣れている場合も多いです。
一方で、行動や選び方、空気を褒められると「ちゃんと見てくれてる」に直結します。これが強い。
行動を褒める(努力・姿勢)
・それ続けてるの、普通にすごいです
・ちゃんとやり切るタイプですよね
・それって意外と根気いるのに、続いてるのがいい
選び方を褒める(センス・価値観)
・その選び方、品が出ますね
・そこ選ぶの、ちょっと良いですね
・それ、好みがちゃんとある感じがします
空気を褒める(安心・居心地)
・話してると落ち着きます
・一緒にいると安心する感じありますね
・なんか、空気が柔らかいですね
ここで大事なのは、派手な言葉より「具体に寄せる」ことです。
かわいいきれいは便利だけど、誰でも言える。
選び方がいい話してると落ち着くは、その人固有の価値に触れやすい。だから刺さります。
わざとらしくならない褒めテンプレ(そのまま使える)
褒めが苦手な人ほど、「どの言葉を選べば正解か」で固まります。
なのでここは、そのまま口から出せる形で置いておきます。
センス系
・それ、センスいいですね
・その選び方、好きです
・そこに気づくの、いいですね
安心系
・話しやすいです
・一緒にいると落ち着きます
・変に気を遣わなくていい感じします
努力・姿勢系
・それ続けてるの、尊敬します
・ちゃんと積み上げてる感じします
・そこ丁寧なの、すごく良いです
注意点はひとつ。「褒めたら終わり」じゃなく、相手に返すこと。
褒めを投げっぱなしにすると、会話が止まります。
返しのセット例
・その選び方、品が出ますね。普段からそういう基準で選ぶんですか?
・話しやすいです。こういう空気って、昔から言われません?
・それ続けてるのすごい。始めたきっかけって何だったんです?
褒め→質問、じゃなく、褒め→興味、のニュアンスで返すと軽くなります。
褒めが逆効果になるパターン(地雷回避)
褒めは、間違えると一瞬で警戒を上げます。
よくある地雷はこの3つです。
1)容姿一点集中(初対面で連打)
・かわいいね、ほんとかわいい
・スタイルいいね
・めっちゃ美人
相手が受け取り方に困ることが多いです。褒めてるのに、空気が固くなる。
もし容姿に触れるなら、一回だけ、さらっと。
そしてすぐ別の褒め(選び方・空気)へ移すのが安全です。
2)比較で褒める(他人を下げる)
・今まで会った人で一番いい
・元カノと違って〜
・普通の子と違う
相手にとっては「いつか自分も比較される」がセットで見えます。
距離を縮めるどころか、身構えさせます。
3)評価口調になる(上からに聞こえる)
・偉いね
・ちゃんとしてるね
・いい子だね
褒めたつもりでも、相手が採点されてると感じると温度が下がります。
評価を避けるには、観察に変えるのが一番です。
置き換え
・偉いね → そこ丁寧なの、いいですね
・ちゃんとしてるね → そういうところ、信頼できます
・いい子だね → 優しいですね(行動の具体も添える)
褒めの種類×刺さりやすい場面
| 褒めの種類 | 刺さりやすい場面 | 例 |
|---|---|---|
| 空気(安心) | 初対面/1回目デート | 話してると落ち着きます |
| 選び方(センス) | 初対面〜2回目 | その選び方、品が出ますね |
| 行動(努力) | 2回目以降/継続的会話 | それ続けてるの、普通にすごい |
| 外見(さらっと) | 2回目以降が安全 | 今日の雰囲気、いいですね |
ここまでの要点は、褒めを武器にしないことです。
褒めは、相手の価値を押し付けるものじゃなく、相手が自分を好きでいられる空気を作るもの。
一言だけ置いて、余韻を残す。そのほうが、ちゃんと効きます。
話題は「広げる」より「深くする」ほうがモテる
結論から言うと、会話が続く人は話題の引き出しが多いんじゃなくて、同じ話題を一段だけ深くできる人です。
話題を広げる会話は、テンポは出ます。でも関係が深まるとは限らない。逆に、話題を深くする会話は、相手の内側に触れるので「この人といると心が開く」が起きます。モテる会話は、基本こっちです。
たとえば、相手が「最近カフェ巡りしてて」と言ったとき。
話題を広げる人は「どの駅が好き?」「他に趣味ある?」へ飛びます。
深くする人は、そこから「好きの理由」や「気分」を拾います。
すると、同じカフェなのに、その人らしさが見えてくる。距離が縮む。
これが強い。
深掘り3ステップ(事実→感情→価値観)
深掘りが苦手な人は、いきなり価値観に触れようとして重くなります。
順番を守ると、自然に深くなります。
ステップ1:事実(何があった?どれが好き?)
・どんなカフェが好きなんですか?
・最近行った中で、いちばん良かったのどこでした?
・どっち派です?静か系?にぎやか系?
ステップ2:感情(それでどう感じた?)
・それ、行ったときどうでした?
・嬉しかったポイントってどこでした?
・その瞬間、ちょっと満たされる感じあります?
ステップ3:価値観(なぜそれが好き?何を大事にしてる?)
・そういう場所が好きって、落ち着きを大事にしてるんですか?
・それ選ぶの、丁寧に暮らしたいタイプですよね
・そういう時間って、今の生活の中で大事なんだろうなって思いました
ここでのコツは、価値観は断定じゃなく仮説で言うことです。
「〜ですよね?」とか「〜な感じします」を添えるだけで、相手は訂正もしやすい。会話が柔らかく続きます。
会話例(深掘りが自然に進む)
相手:最近カフェ巡りしてて
自分:いいですね。どんなカフェが好きです?(事実)
相手:静かなところが好き
自分:落ち着くやつですね。行ったとき、気持ちどうなります?(感情)
相手:なんか整う
自分:整う、いいですね。普段忙しいぶん、そういう時間を大事にしてる感じします(価値観・仮説)
この流れが作れると、相手は「ちゃんと見てくれてる」と感じます。
話題が尽きない人の戻り質問
会話が止まる人の多くは、話題を使い捨てにしてしまいます。
一方で、会話が続く人は「さっきの話」に戻るのが上手い。これが実はかなり効きます。
戻り質問の型は2つだけです。
型1:さっきの話、もう少し聞きたい(余韻回収)
・さっきの◯◯の話、ちょっと気になってて。もう少し聞いてもいいです?
・今思い出したんですけど、◯◯って結局どうなったんです?
型2:さっきの要素を別の角度で掘る(視点ずらし)
・さっき静かなカフェ好きって言ってたけど、家でも静かな時間作る派です?
・◯◯が好きってことは、音楽も落ち着く系が好きだったりします?
この型があると、「話題がない」が起きにくくなります。
むしろ相手は「覚えてくれてた」にちょっと嬉しくなる。恋愛は、こういう小さな積み重ねが強いです。
会話が途切れそうなときの3つの逃げ道
どれだけ上手い人でも、話が途切れる瞬間はあります。
そこで焦って盛り直そうとすると、空気が硬くなりやすい。
逃げ道を3つ持っておくと、安心して会話できます。
逃げ道1:要約して返す(いったん整える)
・なるほど、つまり◯◯が好きってことですね
・今の話、めっちゃ分かりやすいです
逃げ道2:感情を拾う(温度で繋ぐ)
・それ、嬉しいやつですね
・その話、なんかいいですね
逃げ道3:選択肢で軽く聞く(負担を減らす)
・休みの日って、インドア寄り?アウトドア寄り?
・辛いのって、忙しさ系?人間関係系?
選択肢は、相手の答える負担を減らして、会話を再始動させるのに便利です。
コピペ枠:深掘り質問テンプレ10(そのまま使える)
・最近いちばん気分上がったのって何でした?
・それ好きになったきっかけってあります?
・それやってる時、どんな気持ちになります?
・どの瞬間が一番好きです?
・それって、何が良いんですか?(理由じゃなく魅力)
・それ選ぶの、意外とセンス出ますよね
・それを大事にしてるの、ちょっと素敵ですね
・今の生活の中で、それってどのくらい重要です?
・それがあると、気持ちがどう変わります?
・逆に、苦手なのはどんな感じです?
ここまでの要点は「話題がない」じゃなく、「深さの型がない」だけです。
事実→感情→価値観。戻り質問。逃げ道。
これだけで、会話の安心感が上がって、相手の自己開示が増えます。結果的に、距離が縮みます。
沈黙が怖い人へ 「沈黙の使い方」で格が出る
結論から言うと、沈黙は失敗じゃありません。
沈黙があるから、会話に余韻が生まれます。ここを怖がらない人は、それだけで落ち着いて見える。モテる人の「余裕」って、実は沈黙の扱い方で作られていることが多いです。
沈黙が気まずくなるのは、沈黙そのものが悪いんじゃなくて、沈黙に入った瞬間に「終わった」「つまらないと思われた」と脳内で決めつけて、焦りが表に出るからです。
焦って話題を投げる、早口になる、笑いでごまかす。すると相手も「気を遣う空気」になって、余計に沈黙が怖くなります。
沈黙は、ほんの数秒ならむしろプラスです。
空気が落ち着く。相手が次の言葉を探せる。あなたの声が届いたあとに、相手の中で理解が起きる時間が生まれる。
この間を肯定できると、会話の質が一段上がります。
沈黙が怖くなる3つの理由(自分の中の正体)
沈黙を克服するコツは、テクニック以前に「怖さの正体」を言語化することです。多くの場合、原因はこの3つに収まります。
1)評価不安(つまらないと思われたくない)
沈黙=減点、という思い込みがあると、間が敵になります。
でも実際は、相手も同じくらい緊張していることが多いです。
2)間を埋める癖(沈黙=悪い癖づけ)
学生時代のノリや職場の会話で、沈黙を避けてきた人ほど、無意識に埋めにいく癖があります。
癖なので、直せます。
3)沈黙の目的が分からない(使い方を知らない)
沈黙は「止まった」じゃなく、使うものです。
理解の間、余韻の間、次の話題への助走。目的が分かると怖さは減ります。
ここで大事なのは、沈黙をゼロにすることではありません。
「沈黙が来ても崩れない」を作ることです。崩れない人は、それだけで魅力が出ます。
沈黙を味方にする一言(そのまま使える)
沈黙が気まずいのは、無言のままにしてしまうからです。
数秒の沈黙の後に、これをひとつ置くだけで空気が整います。
沈黙を肯定する一言
・ちょっと考えてました。今の話、いいですね
・今の、なんか好きな空気です
・なるほど……(一拍)それって、嬉しかった?(感情に戻す)
・それ聞いて、少し安心しました
ポイントは、焦って別の話題に飛ばないこと。
沈黙を受け取りに変えると、相手も安心します。
軽い笑いで柔らかくする(使いすぎない)
・静かになっちゃいましたね(笑)
・今ちょっと、思い出してました
この笑いは「ごまかし」じゃなく「共有」です。
共有になると、沈黙は敵じゃなくなります。
どうしても詰まったときの救急フレーズ(会話を再起動)
沈黙を怖がらないのが理想でも、どうしても詰まる瞬間はあります。
そのときに持っているだけで安心な救急フレーズを置きます。
1)話題チェンジの許可を取る
・話変えていいです?今ふと思い出したんですけど
・ちょっと違う話してもいいです?聞いてみたいことがあって
許可を取るだけで、雑な切り替えになりません。空気が丁寧になります。
2)相手に負担をかけない質問に戻す(選択肢)
・最近、忙しいです?それとも落ち着いてきました?
・休みの日って、家派?外派?
選択肢は、沈黙の後でも答えやすいです。
3)今を話題にする(状況描写)
・この店、落ち着きますね
・メニュー、迷いますね。甘いのいきます?
「今ここ」の話題は、話題ゼロのときでも必ず作れます。沈黙を自然にほどけさせます。
沈黙が来たときの対応(やりがち→モテる)
| やりがち(焦りが出る) | モテる対応(余裕に変わる) |
|---|---|
| えっと…(早口で話題探し) | (一拍)今の話、いいですね |
| とりあえず自分語りで埋める | それって、どんな気持ちでした?(感情へ) |
| 無理に笑わせにいく | 共有の笑いを一回だけ(静かになっちゃいましたね) |
| 話題を飛ばしすぎる | 話変えていい?(許可)→次の話題 |
ここまでの要点は、沈黙を消すんじゃなく、整えることです。
数秒の沈黙は、むしろ会話に品を作ります。沈黙が来ても崩れない人は、無理に盛り上げなくても惹かれます。
モテない話し方の典型NG7つ
結論から言うと、モテない会話の原因は「話がつまらない」より、「圧」と「雑さ」にあります。
内容以前に、相手が身構える空気になってしまう。これが致命的です。
ここでは、よくあるNGを7つに絞って、すぐ置き換えできる形にします。
全部直す必要はありません。自分に刺さったやつを1つ潰すだけでも、会話の印象はちゃんと変わります。
NG1:否定から入る(でもさ、いや、それは)
会話の最初に否定が入ると、相手は「この人に話すと反論されるかも」と感じます。
議論ならいい。でも恋愛の会話で求められているのは、正しさより安心です。
ありがち例
・でもさ、それ違くない?
・いや、それはさ…
・それって意味ある?
置き換え(まず受け止める)
・なるほど、そう考えたんですね
・それ、そういう見方もありますね
・面白い。もう少し聞いていい?
否定は二手目に回すだけで、空気が柔らかくなります。
NG2:アドバイス癖(すぐ解決しようとする)
相手が話しているのは、解決策を求めているとは限りません。
「分かってほしい」や「気持ちを受け止めてほしい」のほうが多いです。
ありがち例
・それはこうしたほうがいいよ
・やり方が間違ってる
・結論から言うと〜
置き換え(共感→確認→必要なら提案)
・それ、しんどいですね
・今は解決したい感じ?それとも聞いてほしい感じ?
・もしよければ、こういう手もあります(軽く)
相手の目的を確認すると、アドバイスは刺さる形になります。
NG3:自慢の匂い(盛る・武勇伝・勝ち話)
自慢は、相手にとって「自分は評価される側」という空気になります。
恋愛の会話は、勝ち負けが入った瞬間に冷えやすいです。
ありがち例
・俺、昔からモテてた
・仕事で結果出してて
・友達にすごいって言われる
置き換え(事実を短く→相手へ戻す)
・最近仕事ちょっと忙しくて。◯◯さんは今、落ち着いてます?
・昔こういうことあって。そっちは似た経験あります?
話すなら短く。戻す。これで匂いが消えます。
NG4:下ネタで距離を詰める(早すぎる)
下ネタは距離の縮め方として最短に見えますが、信頼がない段階だと一発で警戒を上げます。
相手が笑っていても、内心で線を引くことがある。取り返しがつきにくいです。
置き換え(恋愛の温度を上げたいなら)
・一緒にいると落ち着きます
・その雰囲気、いいですね
・ちょっとドキッとしました(軽く、具体に触れない)
下に行く前に、安心を作ったほうが強いです。
NG5:反応が薄い(相槌がない・目を見ない・スマホ)
本人に悪気がなくても、相手は「興味ないのかな」と受け取ります。
モテる人は、話題より先に反応を丁寧にします。
置き換え
・短い肯定(うん、なるほど)
・感情ラベル(それ嬉しいやつですね)
・小さな具体(それっていつ頃?)
この3点セットに戻ればOKです。
NG6:質問が面接になる(尋問・詰問)
質問をすれば会話が続く、と思っているほど面接になります。
相手は「答える係」になって疲れます。
ありがち例
・休日は?仕事は?家は?兄弟は?
・なんで?なんで?なんで?
置き換え(選択肢+気持ち)
・休みは回復したい派?動きたい派?
・それって、嬉しかった?それとも疲れた?
・きっかけって何だった?
答えやすさを作ると、会話は自然に続きます。
NG7:悪口で盛り上がる(その場は楽しいが信頼が落ちる)
誰かの悪口は、その場は笑いが起きます。
でも相手は心のどこかで「自分もいつか言われる」を感じます。信頼が落ちます。
置き換え(同じ共感を別の形で)
・それ、あるあるですね(対象を下げない)
・分かる、そういう時って疲れますよね(感情へ)
・じゃあ、どういう関係が理想?(価値観へ)
盛り上げるなら、誰かを下げずに、感情と価値観へ寄せる方が強いです。
NG→置き換えフレーズ集(すぐ使える20)
| NG(減点) | 置き換え(加点) |
|---|---|
| でもさ | なるほど、そういう見方もありますね |
| それ違う | 面白い。もう少し聞きたいです |
| つまりこうだよ | 今は、どうしたい気持ちです? |
| それはこうすべき | もしよければ、こういう手もあります |
| 俺はすごくて | 最近こんなことがあって(短く) |
| それ意味ある? | それって、どこが面白いと思った? |
| なんで?(連打) | きっかけって何だった? |
| へえ(薄い) | うん、なるほど。それで? |
| ふーん | それ、嬉しかった? |
| かわいい(連打) | 今日の雰囲気、いいですね(さらっと) |
| スタイルいいね | その選び方、品が出ますね |
| 元カノはさ | (比較しない)今はどう感じてる? |
| アイツまじで | それ、疲れますよね |
| 俺だったら | 自分ならこうかも、でもどう思う? |
| それ無理だよ | それ、難しいですよね |
| そんなの簡単 | そこ、意外と大変ですよね |
| 笑わせにいく(連発) | 今の空気、悪くないですね |
| とにかく話題投げ | さっきの話、もう少し聞いていい? |
| 黙れない | (一拍)今、考えてました |
| 下ネタ | 一緒にいると落ち着きます(安心へ) |
| NG(減点) | 置き換え(加点) |
|---|---|
| でもさ | なるほど、そういう見方もありますね |
| それ違う | 面白い。もう少し聞きたいです |
| つまりこうだよ | 今は、どうしたい気持ちです? |
| それはこうすべき | もしよければ、こういう手もあります |
| 俺はすごくて | 最近こんなことがあって(短く) |
| それ意味ある? | それって、どこが面白いと思った? |
| なんで?(連打) | きっかけって何だった? |
| へえ(薄い) | うん、なるほど。それで? |
| ふーん | それ、嬉しかった? |
| かわいい(連打) | 今日の雰囲気、いいですね(さらっと) |
| スタイルいいね | その選び方、品が出ますね |
| 元カノはさ | (比較しない)今はどう感じてる? |
| アイツまじで | それ、疲れますよね |
| 俺だったら | 自分ならこうかも、でもどう思う? |
| それ無理だよ | それ、難しいですよね |
| そんなの簡単 | そこ、意外と大変ですよね |
| 笑わせにいく(連発) | 今の空気、悪くないですね |
| とにかく話題投げ | さっきの話、もう少し聞いていい? |
| 黙れない | (一拍)今、考えてました |
| 下ネタ | 一緒にいると落ち着きます(安心へ) |
ここまでの要点は、減点の原因はトーク力不足じゃない、ということです。
否定、アドバイス、自慢、雑な褒め、面接、悪口。
こういう「身構えさせる空気」を消すだけで、会話はちゃんと柔らかくなります。
シーン別 モテる話し方テンプレ
結論から言うと、モテる話し方は「どこでも同じ型」ではありません。
場面ごとに正解の温度が変わります。初対面で距離を詰めすぎると重いし、逆に2回目以降もずっと丁寧すぎると進展しにくい。だから、シーン別に「安心」と「余韻」と「ドキッ」を配分します。
ここでは、すぐ使えるテンプレとして置きます。
大事なのは、全部を完璧にやることじゃなく、ひとつでも型を持っておくことです。型があると緊張が減って、自然な余裕が出ます。
初対面(安心7割) 自己紹介の黄金比テンプレ
初対面で強いのは、盛り上げるより「この人、話しやすい」を作ることです。
自己紹介は、長く話すほど不利になりやすいので、短くして相手に渡すのが正解です。
黄金比テンプレ(短い自分→相手→共通点)
1)短い自分(15〜25秒)
・◯◯といいます。普段は◯◯してます。今日はゆるく話せたら嬉しいです
2)相手に渡す(質問は軽く、選択肢)
・緊張しますよね。◯◯さんは、こういう場って得意なほうです?
・普段はお休み、回復したい派です?動きたい派?
3)共通点を拾う(感情ラベル+観察)
・それ分かります。落ち着く時間、大事ですよね
・その選び方、品が出ますね(観察)
初対面で刺さる安心の一言
・話しやすいです
・変に気を遣わなくていい感じします
・今の話、いいですね。もっと聞きたいです
逆に、初対面でやらないほうがいいこと
・深すぎる過去の話(重くなる)
・容姿褒めの連打(警戒が上がる)
・自分語りの長話(面接化の逆で講義になる)
デート1回目(余韻6割) 会話のゴールは次を作ること
1回目デートは、盛り上がりより「また会いたい」を作れるかが勝負です。
ここで重要なのは、会話の内容より終わり方。余韻があると次に繋がります。
会話テンプレ(深掘りの型を回す)
・事実:最近楽しかったことってありました?
・感情:その時、どんな気持ちでした?
・価値観:そういう時間、大事にしてるんですね(仮説)
1回目デートで効く軽いドキッ(下ネタなし)
・今の言い方、ちょっと可愛いですね(さらっと一回だけ)
・その雰囲気、いいですね
・それ言われると、ちょっと嬉しいです(自分の感情を短く)
帰り際の黄金フレーズ(次を作る)
・今日はちゃんと楽しかったです。また行きたいです
・次、◯◯行きません?今日の話聞いてたら合いそうだなって思って
ポイントは「ちゃんと」を入れること。軽すぎない好意になります。
そして次の提案は、今日の会話に根拠をつけると自然です。
マッチングアプリ(警戒を溶かす) 盛り上げるより誠実さの微小証明
アプリは、相手が「この人は安全か?」を常に見ています。
ここで無理に盛り上げようとすると、テンプレ感や軽さが出て逆効果になりやすい。
強いのは、誠実さの微小証明を積むことです。
微小証明の例(重くしない)
・返信くれて嬉しいです(短い感情)
・急がなくて大丈夫ですよ(相手の負担を減らす)
・ちゃんと話してみて合うか見たいです(目的が誠実)
メッセージのテンプレ(安心→興味→軽い質問)
・プロフィール見て、◯◯好きなんだって思いました。どのへんが好きです?
・◯◯って書いてましたよね。最近だと何が一番よかったです?
通話に移るときのテンプレ(許可+軽さ)
・もしよければ、10分くらいだけ話します?文章だと伝わりにくいので
・通話って平気です?短めで大丈夫です
初対面の待ち合わせで効く一言(安心の起動)
・来てくれてありがとうございます。写真の雰囲気のままで安心しました
(※外見を褒めるより安心を言うのがポイント)
LINE/通話(文章の温度) 短文+感情+相手に返す
LINEで失敗しやすいのは、文章が事務連絡になるか、逆に長文で重くなるかです。
モテるLINEは、短いのに温度がある。これです。
短文テンプレ(短文+一言感情+返す)
・了解。ありがとう、助かる
・いいね。それ、楽しそう
・分かる。で、どうだった?
・今日はおつかれ。今ちょっと落ち着いた?
絵文字やスタンプは、使うなら相手のテンションに合わせて。
増やすほど良いわけじゃなく、違和感がないが正解です。
通話のテンプレ(声の温度)
・最初の30秒はゆっくり話す(落ち着きが出る)
・相槌は短く、感情ラベルを入れる
・沈黙が来たら「今の話、いいね」で整える
会話の終わり方(余韻を作る)
・今日話せてよかった。落ち着きました
・また話したい。次いつ空いてます?
場面別の正解の温度まとめ
| 場面 | 優先するもの | 使うべき型 |
|---|---|---|
| 初対面 | 安心7割 | 短い自分→相手→共通点、観察褒め |
| 1回目デート | 余韻6割 | 深掘り(事実→感情→価値観)、帰り際の一言 |
| アプリ(メッセ) | 安全確認 | 誠実さの微小証明、軽い質問 |
| 通話 | 温度の共有 | ゆっくり、相槌+感情ラベル、沈黙の整え |
| LINE | 軽さ+温度 | 短文+感情+相手へ返す |
ここまでの要点は、場面ごとに狙う空気を変えることです。
初対面は安心。1回目は余韻。アプリは誠実。LINEは軽い温度。
この切り替えができると、同じ言葉でも刺さり方が変わります。
よくある質問(Q&A)
Q1:何を話せばいいか分かりません
A:話題を探すより先に、「深掘りの型」を持ってください。
話題がないんじゃなくて、話題を深くする順番がないだけのことが多いです。
おすすめはこれです。
事実(何が好き?)→感情(どう感じた?)→価値観(なぜ大事?)
例:
・最近楽しかったことって何でした?(事実)
・その時、どんな気持ちでした?(感情)
・そういう時間、大事にしてる感じします(価値観・仮説)
この順番にすると、無理に面白い話をしなくても会話が続きます。相手の話が自然に増えます。
Q2:緊張して声が上ずります
A:解決策は、気合いじゃなく物理です。まず速度を1割落としてください。
上ずりは、緊張+呼吸の浅さ+早口がセットで起きます。なので、
・話す速度を1割落とす
・語尾を柔らかくする(〜ですね、〜かも)
・相槌を増やす(うん、なるほど)
この3つだけで、声の印象が落ち着きます。
それでもきつい日は、「今日はちょっと緊張してます(笑)」と一回だけ言ってしまうのもアリです。共有すると空気が整います。
Q3:褒めるのがわざとらしくなります
A:褒めようとすると不自然になるので、「観察」を言ってください。
褒めは評価っぽくなると途端に嘘っぽいです。でも観察は、そのまま事実なので自然です。
例:
・その選び方、品が出ますね(観察)
・話してると落ち着きます(体感)
・今の言い方、楽しそうでした(観察)
外見を褒めるより、選び方・空気・行動に寄せると、わざとらしさが減ります。
Q4:沈黙が続いたら終わりですか
A:終わりじゃありません。沈黙は「落ち着き」に変換できます。
沈黙のあとに、これを一言置くだけで空気が復活します。
・ちょっと考えてました。今の話、いいですね
・なるほど……それって嬉しかった?(感情に戻す)
・今の空気、悪くないですね
焦って話題を投げるほど気まずくなります。
沈黙を肯定できる人は、それだけで余裕が出ます。
Q5:恋愛経験が少なくてもモテますか
A:モテるのは経験より、「相手を安心させる態度」です。
恋愛経験が少ない人でも、
・否定しない
・話を丁寧に受け取る
・褒めを観察で言う
・沈黙を怖がりすぎない
これができるだけで、一緒にいて心地いい人になります。
逆に、経験があっても、雑さや圧が出るとモテません。ここはフェアです。
Q6:聞き役に回ると、友達っぽくなりませんか
A:なります。だから「安心7割+異性の温度3割」が必要です。
聞き役だけだと、いい人止まりになりやすい。そこで、
・安心:話しやすい、落ち着く(空気)
・温度:その雰囲気、いいですね(さらっと)
・余韻:また会いたいです(帰り際)
この3つを一回ずつ入れるだけで、友達寄りから抜けやすくなります。
大事なのは、押すことじゃなく、温度を置くことです。
ここまでのQ&Aで伝えたいのは、モテる話し方は才能じゃない、ということです。
型があると、緊張が減って、自然な余裕が出ます。余裕は作れます。
今日からできる3ステップ
モテる話し方をひと言でまとめるなら、「相手の心の結び目をほどく技術」です。
面白いことを言う力じゃありません。盛り上げる才能でもありません。
相手が安心して話せて、少しだけ自分を好きでいられる空気を作れるかどうか。そこに尽きます。
全部を一気に変える必要はありません。
今日の会話でひとつだけ変えれば十分です。
ステップ1:相槌を「短く・増やす」
まずはここからです。
・うん
・なるほど
・それ分かります
この短い肯定を、今より少しだけ増やしてください。
長いコメントや気の利いた返しは要りません。
「ちゃんと聞いてる」が伝わるだけで、相手の話す量と温度が変わります。
ステップ2:褒めを「評価」から「観察」に変える
次は、褒め方です。
かわいい、すごい、偉い、を一度手放して、
・その選び方、品が出ますね
・話してると落ち着きます
・今の言い方、楽しそうでした
こうした見えたこと・感じたことを一言だけ置いてください。
褒めすぎない。説明しない。余韻を残す。
これだけで、わざとらしさが消えます。
ステップ3:深掘りの順番を守る(事実→感情→価値観)
話題がなくなったら、この順番に戻ってください。
・何があった?(事実)
・どう感じた?(感情)
・なぜそれが大事?(価値観・仮説)
この型があるだけで、「何話そう」の焦りが減ります。
会話が落ち着いて、自然に深くなります。
最後に、ひとつだけ大事なことを置いておきます。
モテる話し方は、相手を操作するための技術じゃありません。
相手を尊重して、会話を心地よく進めるための態度の表れです。
だからこそ、恋愛だけじゃなく、仕事や友人関係でも効きます。
無理に自分を変えなくていい。
まずは、相手の話を丁寧に受け取るところから始めてください。
今日の会話で、相槌をひとつ増やす。
褒めをひとつ、観察に変える。
深掘りを一段だけ意識する。
それだけで、会話の空気はちゃんと変わります。
モテる話し方は、もうあなたの手の届くところにあります。





