キング
・のらギルドマスターキング
・選択に思想を込める、“静謐なる叡智の王”
・Webメディア運営13年目
・英語TOEIC900目指し中
・心理学、哲学、歴史など勉強中
・静かに考え事するのが好き
・人生は地続きだ
・元書店員4年、元古書店店主10年、読書・選書が好き
・サクラや曖昧なレビューはAIで精査。見えにくい部分にこそ、信頼を支える設計が必要です。
・I am a Japanese creator.
目次
「これ、もう知ってる？」がプレッシャーに感じる日々
「これ、もう見た？」「これヤバいらしいよ」「知らないとマズいかも」
そんな言葉に、いつからか疲れを感じるようになった。
SNSの通知、ニュースアプリの見出し、トレンド記事の波──
自分で選んだつもりでも、気づけば**“誰かの選別”の中にいる**。
どれだけ情報を浴びても、安心しない。
むしろ、**「まだ足りない」「遅れてるかも」**という焦りが強くなるばかり。
知っているのに、不安。
情報を追うほど、置いていかれる感覚。
そんなあなたに、ひとつ伝えたい。
キング(King)
情報で勝つことと、情報に振り回されないことは、まったく別の話だ。
情報疲労は、“受信力”の問題ではない
「情報に強くなる」とは、多くを受け取ることではない。
むしろ──**「何を受け取らないか」**のほうが重要になる。
現代は、放っておけば情報に埋もれる時代だ。
選ばなければ、確実に“奪われる”側にまわる。
- 時間
- 注意力
- 思考の余白
- 自分の声
どれも情報によって“持っていかれる”のだ。
だから本当の意味で必要なのは、受信力ではない。**“選別力”と“構造”**だ。
情報は、拾うのではなく迎えに行くもの。
その立ち位置を取り戻すことから、すべてが始まる。
“知っている”と“考えている”は別物
「それ知ってる」と言えることが増えると、
なんとなく“わかっているつもり”になる。
けれど──知っていることと思考していることは、まったく違う。
- 記憶しただけの話題
- 誰かがまとめた要約
- そのままの見出しを信じた感想
それは、“考えた”とは言わない。
ただ通過しただけの情報だ。
情報過多の時代ほど、**「これは自分の考えか？」**を問い直すことが必要になる。
さもないと、「他人の意見で構成された自分」ができあがってしまう。
情報を減らせとは言わない。
ただ、**自分の思考がそこにあるか？**を、いつも確認してほしい。
SNSは“答え合わせの場”ではない
SNSを眺めると、いつも何かに**「遅れている気分」**になる。
- あの人の知識量
- 誰かの鋭い意見
- いま拡散されてる「正しさ」
自分も、それに追いつかなきゃ。
もっと知識を増やさなきゃ。
考えを“アップデート”しなきゃ。
──それ、自分の判断軸はどこにある？
SNSは、“答え合わせの場”ではない。
むしろ、答えの多すぎる迷路だ。
誰かの価値観に合わせていくほど、
「自分はどう考えるか」が曖昧になる。
承認されるために学ぶのではなく、
信じられる判断のために、情報と向き合いたい。
毎日流れてくる情報の“フィルター”を可視化する
あなたが見ているそのニュース、
誰が“選んだ”ものか、意識しているだろうか。
- アルゴリズム？
- フォローしているインフルエンサー？
- 「バズってる」と誰かが言ったから？
私たちは、自分の意志で情報を選んでいるようで、
実際は「選ばされた情報」を見せられていることが多い。
それはまるで、編集された世界に閉じ込められているようなもの。
だからこそ必要なのは──
**「これは誰が、何の意図で流した情報なのか？」**という視点。
情報の質ではなく、
情報の出どころと構造に目を向けることで、
本当に必要なものだけが、クリアに見えてくる。
情報を“置く棚”を持つ人がブレない
どんなに良い本でも、
積ん読ばかりだと中身は頭に残らない。
情報も同じだ。
インプットが増えすぎると、
処理しきれず、ただ流されていく。
大切なのは、“どこに置くか”を決めておくこと。
- 興味別にまとめるフォルダ
- 自分の目的に沿ったタグづけ
- 「あとで考える棚」を可視化するノート
こうした“置き場”を持つことで、
情報は「ノイズ」から「資源」へと変わっていく。
情報は、溜め込むのではなく、整えることで活きるのだ。
考え方の“定点観測”を習慣にする
情報の波に呑まれないためには、
「いま、自分はどう考えているか？」を定点で確認することが有効だ。
- 1行でも日記を書く
- 手帳に“感じたこと”を記す
- 音声ログで、自分の声を残す
これらは単なる記録ではない。
**思考の輪郭を保つための“定着点”**だ。
たとえば、数週間前の自分の言葉を振り返ると、
思いのほかブレていない部分が見つかる。
逆に、何に影響され、どう揺れたのかも見えてくる。
思考は、書き出すことで形になる。
言葉にすることで、情報の主導権を再び自分の手に戻せるのだ。
“情報に振り回される人”は、誓いを忘れた人
なぜ、この情報を知ろうとしているのか？
なぜ、このニュースに反応してしまうのか？
──その“問い”を持てなくなったとき、
人は情報の奴隷になる。
情報に振り回される人の共通点。
それは、「自分の軸」ではなく「他人の目」で情報を選んでいることだ。
誓いを忘れた情報収集は、刃にも毒にもなる。
でも──
誓いがある人の情報収集は、火種を灯す。
だからこそ、情報に対して最初に問うべきはこれだ。
キング(King)
「これは、わたしの誓いに必要な情報か？」
まとめ｜情報の主導権を取り戻せば、時間も人生も戻ってくる
情報に置いていかれたと感じるとき、
それは“知識”の不足ではない。
“視点”の不在だ。
情報そのものより、
**「どう受け取り、どう育てるか」**が、
あなたという存在の輪郭をつくる。
何を知るかではなく、
何のために知るか。
その問いがあなたの“誓い”であり、
あらゆる情報の波を越える、静かな舵になる。
情報に操られるのではなく、
情報を“迎えにいく”人であれ──それが、誓いを宿す者の姿だと、わたしは思う。
